はじめまして。プラネット整形外科を率いる院長のシン・ドンウ(신동우)です。
毎日、当院のさまざまなチャンネルを通じて心温まるご質問をいただき、お答えできることを本当に嬉しく思っております。しかし最近、ある非常に具体的な質問に思わずハッとさせられました。
「先生、専門家としての率直な意見を聞かせてください。デュアルプレーンとディーププレーン、本当はどちらのフェイスリフトが良いのでしょうか?」
たるみ治療について調べ始めたばかりの方にとって、これらの用語は複雑な医学用語に聞こえるかもしれません。しかし、自分に合った手術法を選ぼうと夜も眠れずに悩んでいる方にとっては、これこそが最も重要な疑問なのです。
本日は、この議論に正面からお答えしたいと思います。皆さまがご自身の顔の構造に合ったアプローチを理解できるよう、この2つの主要なフェイスリフトの手術法について、難しい言葉は省き、できる限り率直かつ明確に解説いたします。
共通の基礎:SMAS(筋膜)層へのアプローチ
2つの術式を比較する前に、現代のたるみ治療における「老化の基本ルール」をご説明する必要があります。
年齢を重ねるにつれてたるむのは、表面の皮膚だけではありません。脂肪層の奥深くにある筋肉と結合組織の土台、すなわちSMAS(筋膜)層も弾力を失い、重力によって下垂していくのです。
本当の意味で自然な若返りを実現するためには、皮膚とこの深いSMAS層の両方を引き上げる必要があります。ディーププレーンとデュアルプレーンの根本的な違いは、執刀医が「この深いSMAS層をどのように扱い、動かすか」という点にあります。


術式その1:ディーププレーン・フェイスリフト(一体型リフティング)
ディーププレーン・フェイスリフトは、表面の皮膚と内側のSMAS層を「1つの統合されたユニット」として扱います。皮膚を筋肉から剥離するのではなく、SMAS層のすぐ下にある深い解剖学的層(プレーン)に直接アプローチし、両方の層をひとつの塊として一緒に引き上げます。
- [皮膚 + SMAS層を結合] ──> 一つのまとまった組織として一緒に引き上げ
📌 ディーププレーンの主なメリット:
- 最小限の組織ダメージ: 皮膚を内側の筋肉層から剥離しないため、本来の血管ネットワークが完全に保たれます。
- 回復が早い: 組織層の分離が少ない分、術後の腫れや内出血が大幅に抑えられ、全体のダウンタイムが短くなります。
- 修正手術に最適: 過去に何度も糸リフトを受けたことで内部に癒着がある方や、すでに皮膚とSMAS層が強く癒着している状態での再手術(リビジョン)に非常に適した術式です。
術式その2:デュアルプレーン・フェイスリフト(独立型マルチベクトル)
デュアルプレーン・フェイスリフトは、これとは全く異なる、高度にカスタマイズされたアプローチをとります。層を一緒に動かすのではなく、表面の皮膚と深部のSMAS層を完全に分離し、それぞれ異なる2つの層(プレーン)で動かします。
この術式の医学的な強みは「独立したコントロール」にあります。深いSMAS層と表面の皮膚を、それぞれまったく別の方向、まったく別の角度に引き上げることができるのです(マルチベクトル・リフティング)。
- [SMAS層] ──> 斜めまたは垂直に強力に引き上げ、筋肉の土台を再構築
- [皮膚層] ──> 引っ張る力を防ぐため、独立した角度で自然に再配置
📌 デュアルプレーンの主なメリット:
- オーダーメイドの立体構築: 独立して動かせるため、手術の精度が格段に高まります。既製品ではなく、まるで「オーダーメイドのスーツ」のような細やかな調整が可能です。
- 顔が横に広がるのを防ぐ: 頬骨が出ている方や骨格が広い方の顔を、均一に斜め上へ引き上げると、顔が横に広く平べったく見えてしまうことがあります。デュアルプレーンでは、深部組織を垂直に固定しつつ皮膚を正確に再配置できるため、目に見えてスリムでシャープなVラインを実現できます。
- 個々の骨格に合わせた調整: 患者さま一人ひとりの顔の骨格に合わせて、引き上げる角度を緻密に調整することができます。


【徹底比較】ディーププレーン vs デュアルプレーン
| 比較項目 | ディーププレーン・フェイスリフト | デュアルプレーン・フェイスリフト |
| 層の扱い | 皮膚とSMASをひとつのユニットとして引き上げ | 皮膚とSMASを分離し、独立して扱う |
| 引き上げ方向 | 単一の統一された方向(ベクトル) | マルチベクトル(皮膚とSMASを異なる角度で引き上げ) |
| おすすめの方 | 修正手術、糸リフトを繰り返している方、早い回復を望む方 | 頬骨が出ている方、顔の骨格が広い方、細やかなデザインを望む方 |
| 組織への負担 | 少ない(皮膚への自然な血流を維持) | 中程度(丁寧な層の分離が必要) |
| 主なメリット | 腫れを最小限に抑えた効率的な引き上げ | 顔の下半身をスリムにし、フェイスラインを美しく整える圧倒的な効果 |
結論:最高の術式とは「あなたの顔に合わせたもの」
ここまでお読みになって、「結局、どちらの勝ち(正解)なの?」と疑問に思われていることでしょう。
外科医としての私の率直な答えは、「どちらでもない」です。
ディーププレーンとデュアルプレーンは、相反するライバルではありません。顔の異なる地形(骨格や組織)に合わせて設計された、高度に専門化された別の「道具」なのです。一つの名前に縛られるのではなく、患者さま個人の皮膚のたるみ具合、脂肪の分布、そして土台となる骨格を徹底的に分析し、術式を賢く適用・融合させるのが、最も賢明な手術のアプローチです。
カウンセリングをご予約の際は、ネットで読んだ特定の施術名を指定したい気持ちをどうか抑えてみてください。その代わり、あなただけの顔の特徴を時間をかけてじっくりと読み解いてくれる医師を探してください。最も美しく自然な仕上がりは、流行りの手術名から生まれるのではなく、あなた独自の解剖学的構造に最も自然に調和するアプローチから生まれるのです。
もし疑問が残っていたり、ご自身の顔に理想的な術式が知りたい場合は、どうぞお気軽にコメントを残していただくか、プラネット整形外科にご来院ください。
本日も貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
プラネット整形外科 院長 シン・ドンウ
💡 よくあるご質問(FAQ)
A. 一般的にその通りです。ディーププレーンは皮膚とSMAS層を一つのまとまりとして引き上げるため、皮膚と筋肉を内部で分離(剥離)する作業が少なくなります。これにより、本来の血管ネットワークが保護されるため、完全に層を分離する術式に比べて、術後の腫れや内出血が少なくなり、初期の回復もわずかに早くなります。
A. デュアルプレーンは、複数の方向への細やかな引き上げ(マルチベクトル)による立体的デザインが必要な場合に強く推奨されます。深い筋肉の土台はある角度(例:垂直方向)に引き上げ、表面の皮膚は別の角度で再配置することができます。この独立したコントロールは、頬骨が出ている方や骨格が広い方にとって非常に重要で、顔が不自然に広がったり平たく見えたりするのを防ぎ、シャープなフェイスラインに整えることができます。
A. 糸リフトを繰り返している方には、ディーププレーン・フェイスリフトがより安全で効果的な選択肢となることが多いです。複数の糸リフトは、皮膚とSMAS層の間に硬い瘢痕(傷跡)組織や強い癒着を引き起こします。デュアルプレーンのように癒着した層を無理に剥離しようとすると皮膚に負担がかかりますが、ディーププレーンであれば、SMAS層の下にある癒着のないクリアな層に入り込むため、瘢痕組織を回避して安全に引き上げることができます。
A. 経験豊富な専門医が執刀すれば、その心配は全くありません。不自然な「ひきつれた顔」になるのは、医師が表面の皮膚に直接無理な力をかけた場合のみです。デュアルプレーンでは、引き上げるための力(テンション)はすべて、深部の丈夫なSMAS層にのみかけられます。分離された皮膚は、新しく整えられた輪郭の上に優しく被せられ、引っ張る力がない状態(テンションゼロ)で縫合されるため、非常に柔らかく自然な表情に仕上がります。
A. ネットの記事や一般的なビフォーアフター写真だけで正確に判断することはできません。最適な選択は、ご自身の皮膚の弾力、軟部組織の厚み、過去の施術による癒着の有無、そして独自の骨格構造を実際に診察した上で決まります。現代のフェイスリフトにおけるすべての術式に精通し、あなたの顔の特性に合わせたオーダーメイドの計画を立ててくれる専門医を選ぶことが最も確実な方法です。



